司法試験・受験

司法浪人は何年続ける?悲惨な末路を辿らないために⇒受験上の留意点と不合格撤退時の進路

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秀丸(湯川なおき)
秀丸(湯川なおき)
司法試験に9回不合格。司法浪人だった期間が長かったからこそお伝え出来ること、そしてお伝えしたいことがあります。

司法試験に落ちて司法浪人となったときのお話です。

これから勉強を始める初学者の方や、合格に向けて頑張っている受験生の皆さんに読んで欲しいです。

「司法試験に失敗して司法浪人となると、どのような末路を辿るのか?」

受験上の留意点も書いています。

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自分だけは司法浪人として悲惨な末路を送るはずはない?

そもそも司法浪人とは?

ご承知のことと思いますが、今一度司法試験に合格するまでの道のりを確認しておきます。

司法試験を受験するためには、

「予備試験に合格するか」
「法科大学院を修了するか」する必要があります。

予備試験の合格率は例年2〜4%であり、法科大学院の入試倍率はそれほど低くはありませんが(ロースクールにより異なります)修了するまでに2年か3年の期間を要します。

ここで司法浪人とは、

「予備試験に不合格となり浪人生活を送る人」
「予備試験に合格または法科大学院を修了したものの司法試験に不合格となり浪人生活を送る人」

のことを指します。

自信過剰は悲惨な末路を辿りやすい

司法試験のような難関試験を受験する人は、皆さん自信家です。

小学校から大学に至るまで優秀な成績を収めてきた人や、何らかの成功体験を持っている人が多いと思います。

だからこそ司法試験に合格できる自信を持っているでしょうし、根拠のない確信を持っています。

自分が不合格になる姿なんて想像することなく、合格だけを視野に入れて勉強を始める人がほとんどだと思います。

秀丸(湯川なおき)
秀丸(湯川なおき)
しかし試験に失敗したときに司法浪人として悲惨な末路に陥らないためにも、リスク回避の手段や心構えをしっかりと持っておく必要があります。 

初受験で不合格だと司法浪人期間が長期化

司法試験は初受験で合格しなくてはいけません。

なぜなら、1回目の司法試験に落ちると、そのままずるずると2回目3回目と不合格となるケースが多いからです。

司法試験は一発勝負の心構えで受験しなくてはいけません

初受験で落ちてしまうと、司法浪人の期間が長期化し悲惨な末路をたどりやすいのです。

司法試験は出題範囲が広くて、また受験勉強の期間がタイトな試験です。受験生の多くは受験の準備が不十分なままに本試験当日を迎えることになります。

多くの受験生は「これが初受験だから、、」という言い訳を心に宿しながら、

「今年不合格となり失敗したとしても来年があるし今回の試験が終わったらすぐに来年の司法試験の準備に取り掛かるから来年は合格できる」

という自分への言い訳をしながら受験に挑みがちです。

しかし、司法試験の現実は甘くはありません。

客観的な合格データで見ると、司法試験は初受験の合格率が一番高くて、その後2年目以降は合格率がガクンと落ちてきます。

つまり、1年目に合格しないと司法浪人となり長期間の受験生活を送る可能性が高い試験、それが司法試験なのです。

秀丸(湯川なおき)
秀丸(湯川なおき)
司法試験を受験する以上、学習当初から司法試験の本試験合格を意識して、一発合格するための努力を積み重ねていかないといけません。

司法浪人になった⇒ズバリ何年続ける?

司法浪人として「何年間、受験勉強を続けるべきか?」

悩ましいところですが、司法浪人として専業受験すべき期間は人により異なります

司法浪人である以上、

専業受験生として受験生活を送ることができます。勉強に専念できるわけですから、司法浪人になれば翌年の司法試験に合格することは容易そうですが、

実際には、司法浪人で翌年の司法試験に合格する人は少数派です。

司法浪人は、勉強のストレスが溜まっている上に、来年合格しなくてはいけないという強いプレッシャーを抱えています。

勉強以外でも社会から阻害された感覚も強く、また金銭的にも裕福な状態にない人が多いでしょうから金欠状態にもあります。

アルバイトや仕事を抱えながら勉強を継続する人も多く、勉強時間の確保も難しい現状があります。

家族や友人・知り合いからも「まだ勉強しているの」的な扱いを受けることが少なくありません。

 

しかし、それ以上の問題を司法浪人は抱えていることが多いのです。

司法試験の受験生は、不合格の学習習慣が心身に染み付いています。これまで行ってきた勉強方法や思考方法について、合格マインドへの修正を図ることが容易ではないのです。

不合格者の多くは自分を変える努力にまで至らないことがほとんどです。

司法試験の合格者には共通した特徴があるので、合格者からその特徴を盗み取り、自分のものにしないといけません。

合格者から真摯に教えを乞い、合格者の真似をして自分の不合格体質を変えないといけないのですが、司法浪人の人は「自分自身を変える努力ができない」人が多数派です。

今年不合格となった原因を明確にした上で、反省し改善策を実行しない限りは、次年度の司法試験に合格することは決してありません。

司法浪人となった以上、不合格となった原因を探究して、改善する努力を必死になってする必要があるのです。

心身を燃焼し、自分の限界を超える努力をしなくてはいけません。

その努力ができていないようであれば、司法試験の受験は即時辞めて、撤退した方が良いでしょう。

あなた自身、無我夢中になって、一心不乱に勉強に打ち込んでいる状況にないのであれば、司法浪人として受験勉強することはスッパリ辞めるべきです。

秀丸(湯川なおき)
秀丸(湯川なおき)
司法試験に合格できる手応えがある場合には、司法浪人の生活をもう一年間続けても良いでしょう。

しかし、司法浪人として人生を賭けた勝負をしている以上、受験を続けるのは来年までの1年間限定と考えておくべきでしょう。

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司法試験の浪人となるとこんな生活・末路に陥りがち

司法試験受験・不合格1回目以降

司法試験の初受験までは、司法試験に向けて十分な学習期間が取れなかったことでしょう。

司法試験の合格発表は例年9月頃(短答試験は6月頃)でしょうが、9月まではなかなか勉強に手が付かないと思います。

しかし、9月以降も勉強に集中できるわけではありません。

来年は合格しなくてはならないという思いと、
(仕事やアルバイトをしなくてはいけない人は)こんなことをしている場合ではないという思いで精神的にもつらくなるはずです。

司法浪人になると、勉強場所にも困ります。

予備試験ルートの人は既に予備校を利用しており、今後は独学中心の学習形態を考えているかもしれません。

法科大学院ルートの人の多くは、これまでと異なり学習場所を失い勉強場所探しから始めることも多いでしょう。

いずれにしろ司法浪人になると、近くに受験仲間がいて、毎日励まし合って勉強するというような環境にはありません。

毎日朝起きて、今日はどこで勉強しようか、とかいうところからスタートする人も多いです。

誰とも話さずに、絶えず受験勉強ことばかり考えて生活をする。
そんな生活となりがちでしょう。

1回目不合格となった後は、1ヶ月か2ヶ月間は、アルバイトや仕事に精を出すと良いかもしれません。

勉強のアク抜きを徹底的に行うことが重要ですし、お金も貯めておくことが必要でしょう。

そして「やはり勉強したい!司法試験に合格したい!」という気持ちが再燃してくるのを待つ期間として充てることも必要でしょう。

また、同時並行して、不合格となった原因も客観的に分析しておかなくてはいけません。
論文試験の答案を再現して添削に回してみたり、合格者の答案も読んでおく必要があります。

多くの合格者の話を聞いておく必要もあります。

やることがたくさんあって、息をつく暇もないかもしれません。
でもやらなくては来年合格できる可能性が見えてきません。

一方、辛い気持ちを紛らわすためには忙しくしておいた方が良いのですから、その意味では忙しいことは良いこととも言えます。

秀丸(湯川なおき)
秀丸(湯川なおき)
いずれにしても、来年の合格を目指す以上、年内の早い時期には受験生活に復帰する必要があります。

時間もないことですし、学習環境を合格バージョンに切り替える必要もあるのですから、必要なお金はしっかり使う必要もあります。予備校には所属しておくべきです。 

司法試験受験・不合格2回目以降

司法試験の不合格が2回以上ともなると、徐々に不合格になることに慣れてきてしまっている自分がいます。

緊張感もなくなり、司法浪人生活に悪い意味でマンネリ化してしまい、落ち着いてしまいがちです。

自分は今、司法試験という最難関試験にチャレンジしているという自負心だけが心の支えかと思います。

しかし、冷静に、来年自分は本当に合格できるのか?ということを客観的に分析する必要があります。自分自身を変える努力を猛烈になった、必死になった行う必要があります。

助けてける人は周りにはいないはずです。自分自身でなんとかするしかないことを再認識しなくてはいけません。

学習面でも、生活面でも、精神面・金銭面でもです。

司法試験の世界は、やはり予備校をペースメーカとして勉強することを基本にした方が良いように思います。

秀丸(湯川なおき)
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勉強する気力がなくなったり、講義や答練を中心として学習生活に乱れが生じているようであれば、
来年の合格は難しいかもしれません。

司法試験から撤退することを考え始めた方が良いと思います。

司法浪人にならないために⇒受験時の留意点

司法試験を受験する人は、基本的に皆真面目であり、優秀であり、勤勉です。

初回の司法試験ですんなり合格できるのであれば問題ないのですが、初受験で不合格となった人は注意が必要です。

なぜなら、司法試験の場合には、その方の持つ真面目さ、勤勉さ、優秀さが仇となりがちだからです。

司法浪人となった以上、不合格となった自分の生活環境や学習環境、学習方法そして思考方法について、何らかのズレが合格者との間で生じていることは歴然としています。

だから、合格者と自分とのギャップを埋める努力をしない限りは、永遠と合格できない可能性が高いことに気が付かなければなりません。

司法浪人として悲惨な生活に陥らないためにも、受験勉強をしているときには、絶えず合格者が共通して持っている習慣との間にズレが生じていないものか、確かめるように注意しなくてはいけません。

秀丸(湯川なおき)
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合格体験記をたくさん読んだり、合格者が推奨している合理的な学習システムを採用している予備校を利用することで、

大抵の場合には合格体質に自分を修正することができるはずです。 

不合格時の留意点

不合格になった場合には「自分のどこが合格者と違うのか?」ということを客観的に分析することが重要です。

自分自身では自分のことは解らないことが通常だと思います。

身近に、自分のことをよく知っていて、ハッキリと示唆してくれる人はいないことが普通でしょう。

やはり、予備校の講座やサービスを利用することが一番良いと思います。

司法試験に不合格⇒撤退時の就職活動

不合格になった原因を分析してみたところ、不合格になった原因がわからないとか、

落ちた原因は分かったけれど、来年以降再び受験する気力が湧いてこない。

そんな人も多いと思います。

そんなときには司法試験から撤退した方が良いでしょう。

合格可能性がない以上、司法浪人を続ける意味はありません。

辞める時はスパッと辞めてしまった方が良いと思います。

↓こちらのサイトも参考にしてみてください。司法試験から撤退して今は別の分野で成功して幸せな生活を送っている人のプログです。

これからの人生は右肩上がり≫

司法試験を撤退した後に目指す資格試験

司法試験から撤退した後に、別の資格試験を受験し直す人も多く見受けます。
しかし、他の資格試験に乗り換えたからといって、その資格試験に合格できるとは限りません。

司法試験において、既に体力面・精神面・金銭面で消耗していることでしょう。

これから別の資格試験を目指すとしても、今度はある程度合格しやすい試験にしてみると良いと思います。

実際の社会では司法試験というのは、思ったほどは評価されているものではないという側面もあり、司法試験と行政書士試験も、企業内においての評価の差異はそれほどなかったりするケースもあります。

司法浪人が司法試験から撤退した後に資格試験などを目指す場合には、そもそも試験形態でないもの(一定期間受講すれば取得できるもの)や、

司法試験よりも取得が容易な試験にするべきだと思います。

私がお勧めするのは以下の資格となります。

特に行政書士と宅建士は、司法試験を受験していた方であれば所得しやすい試験だと言えます。

企業に就職する際や、転職する際に、また企業内で昇進する際にも評価される試験なので検討してみると良いでしょう。

秀丸(湯川なおき)
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また、公認内部監査人と米国公認会計士もお勧めです。

司法試験の元受験生だった方は、法務の仕事の他に、内部監査系の仕事に就くことが多いところ、CIAやUSCPAはその専門性を表すために生かすことができる資格だからです。
検討してみてください

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