アナタがモタモタしている間に、行動力ある人が成果を奪っていきます。
予備試験・司法試験も同じこと。
受験勉強を始めた時期が早ければ早いほど、合格に近づきます。
「独学」でも
「予備校」でも
どちらの受験スタイルでも構いませんが、とにかく勉強を始めることが重要です。
そして毎日勉強を継続することが大切です。
私は予備校に頼りすぎる勉強方法には懐疑的です。
予備試験に合格するには「独学」が基本だと強く感じますが、
「資格スクエア」のような合格勉強スタイルを習得できるオンライン学習システムは利用した方がいいと思います。
短期合格できる勉強方法論を知った上で、正しい勉強方法で学習しないと、受験期間は長期戦になってしまいます。

目次
予備試験・司法試験は独学受験で合格可能か?
予備試験は合格率3〜4%程度の狭き門なので、法律初学者が完全なる独学受験での合格はほぼ無理です。
しかし、
予備試験については「法科大学院生」や「旧司法試験の受験生」など中級レベルの学力がある方なら独学受験で合格することは十分可能でしょう。
また司法試験については、法科大学院修了生か予備試験合格者が受験生なので、上級レベルの実力があります。実際に独学する方も相当程度おり、また独学受験で司法試験に合格することも可能です。
ですから、
「法律初学者は、(予備試験に)独学で合格できない」
ということです。
また、
中級レベル・上級レベルの方であれば独学で合格することも可能なのですが、多くの方は(オンライン)予備校をペースメーカーにして勉強しています。
独学受験を考えている人は、自分が「初学者」なのか、「中級上級レベル」なのか、ということをまずは一つの判断基準にすると良いでしょう。
予備試験・司法試験を独学受験するメリット

法律初学者で、
予備試験・司法試験に完全な独学で合格する人はほぼいませんが、オンライン予備校を利用して、マイペース学習の「独学受験」で合格する人は多いです。
資格スクエアは自学自習を基本とするオンライン学習システムなので、独学に近い形で効率的に合格することが可能です。
独学のメリット⑴緊張感を持って学習できる
予備校に頼りきることなく、自学自習で合格するぞ!と覚悟すれば、
常に、
「合格に必要なことは何か?」ということを常に自分の頭で考えながら緊張感を持って勉強できます。
何も考えずに大手予備校の「予備試験対策パッケージ講座」を申し込んでしまうと、勉強の姿勢として受け身になってしまいがちです。
その予備校の発信する情報を盲目的に鵜呑みにして、自分の頭で考えることなく言われたことをただやる。授業を聞いて満足する。となる心配があります。
でも、
独学受験で予備試験に合格するいう意識を持っていれば「自分は今何をするべきか?」「この勉強方法は果たして正しいのか?」ということに絶えずアンテナを張ることができます。
予備校に頼り切ることなく、常に自分にとって合格に役立つ情報についてアンテナを張って緊張感を持てたことは最大の独学受験のメリットです。
独学のメリット⑵効率的に学習可能
それに、大手予備校の予備試験講座の通年パッケージを受講してしまうと、
予備校に通っているだけで、このまま頑張れば「自分は予備試験(そして司法試験)に合格できる!という妙な錯覚に陥ってしまいます。
予備校の予備試験講座もよく選ばないと、講義に追われてあっという間に2年間経ちましたという状態に陥ることがあると聞いていました。講義を聞いて本を読んで、講義の復習をする。この繰り返しに追われる毎日になりそうでした。
しかし、よくよく予備試験の合格者たちの話を聞いていると、予備試験の合格者たちは予備校講義の予習復習に追われる勉強をしていません。
予備試験に合格するためには、インプット学習は早く終わらせて、早く過去問も使いながら、アプトプット学習(論文試験対策)をしなければならないと言うことです。
予備試験に先に合格していた弁護士の友達からも、過去問の重要性と、論文試験の答案練習をメインにした勉強をすることが合格への唯一の道であることを口酸っぱく注意されてました。
予備試験の(短期)合格者の勉強方法を真似て学習すると、予備試験に合格するためのヒントが随所にあることに気付かされます。
合格するためには短期合格者の勉強法を真似ることはとても大切だということを痛感しました。
独学のメリット⑶受験費用を節約可能
私は学生時代に弁護士になることを夢見た時期がありましたが、予備校の費用が高くて断念しました。
講座費用を計算したところ伊藤塾とかだと、合格するまでに結局200万円程お金が必要だったのです。
社会人となり、予備試験への挑戦を決めた時も、予備校講座の金額が気になりました。
独学のメリット⑷マイペース学習が可能
仕事があったり、授業があったりすると、毎週決まった時間に予備校に通えないという時間的制約が生じます。
しかし独学受験するのであれば、マイペースで効率的に学べます。
独学のメリット⑸予備校講義では合格不可能
大学受験のときもそうでしたが、いくら予備校の授業を沢山聞いても司法試験の問題を解けるようにはなりません。
特に通学形式で予備校に通うと、仕事をなんとか切り上げて、授業に出席するだけで、変な達成感を感じることも避けたかったのです。
予備試験(そして司法試験)に合格するために、問題演習というアウトプットの実践的学習を早く始める必要があります。
従来型の大手予備校の講義スタイルは、予備試験合格には適さないと思います。

予備試験・司法試験を独学受験するデメリット

独学のデメリット⑴ 勉強方法で失敗(非効率な学習法)
独学受験勉強で陥りやすい失敗(デメリット)としては、非効率の勉強方法となりがちということです。
そもそも勉強方法が違っていたり、自己管理ができずに合格とは全く違う明後日の方向を向いて勉強してしまう可能性が高いことです。
予備試験に合格するには「方法論」というものが存在します。合格する方法は実際に予備試験に合格した合格者から学び取るしかありません。
幾つかの予備校(資格スクエアとか)では、合格者の学習方法をカリキュラムに採用しているのですが、
独学受験するときでも予備試験合格者と同じ方法で勉強すれば問題はありません。
しかし、独学受験で予備試験合格者の真似をすることには困難を伴いますから、多くの人が自分の意識とは裏腹に合格者とは異なる勉強法(不合格となる勉強法)で勉強してしまうのです。
独学受験で予備試験に不合格となる人が陥りがちな失敗、すなわち間違った勉強方法は、次の通りです。
- 基本書やテキストの熟読(インプット学習だけ)
- 短期合格者から勉強方法を学ばない
- 論文答案を書く練習をしない
このような間違った勉強方法で学習すると、確実に不合格となります。独学受験者が不合格となる典型的な特徴です。
一生懸命に勉強したところで、これでは予備試験・司法試験に合格することはできません。注意しましょう。
資格スクエアでも、アガルートでも構いません。
独学をするにしても、予備試験に合格する人が結局のところ使って良かったと言っている学習教材をうまく活用することは重要です。
独学のデメリット⑵モチベーション維持、スケジュール管理
予備試験を独学受験するデメリットは、「モチベーションの維持」と「スケジュール管理」が難しい点が挙げられます。
完全な独学状態であれば、間違いを指摘したり、励ましたり叱ってくれる人がいません。モチベーションの維持が難しいですし、ペースメーカーも自分自身となるので、学習スケジュールも遅れがちです。
特に予備試験の受験期間は短くても1〜2年間という長期間にわたります。自分に厳しい人でも完全に独学で合格まで辿り着くことは至難の業でしょう。
予備試験の独学受験を考えている人は、よくよく考えて受験環境を構築しなくてはなりません。
予備試験・司法試験に合格→効果的な独学勉強法

予備試験・司法試験に合格するには、次の3点を意識してください。
⑴インプット学習は程々に、論文答案の練習を
予備試験・司法試験に合格するには、どのような勉強方法を採用したか?でほぼ勝負が決まってしまいます。勉強方法の選択に間違えてしまうと永遠に合格することができません。
逆に、勉強法が正しければ、たとえ時間の長短はあっても、必ず合格することができます。それが予備試験・司法試験の正体です。
一番大事なことは、論文答案を書く練習をすることです。司法試験は知識の大小で勝負する試験ではありません。
司法試験は、誰もが知っている知識を使って、時間内にどのようにポイントを表現できるか?と言うことを試すための試験です。いくら授業を聞いて理解や知識を深めたところで、論文答案に書けなければ合格できません。
合格できない人は、予備校の講座を受講ばかりしています。逆に合格していく人は答案作成の練習をしています。
自分の勉強方法に間違いはないか?
一生懸命に勉強すればするほど、受験生はインプット学習に偏ってしまう傾向があるので、絶えず心に問いかけてください。
⑵過去問演習を徹底する
予備試験・論文試験に合格する人は、過去問の勉強を徹底的にやっています。過去問は何度解いても勉強になるので、何度も解きましょう。過去問だけで十分合格できます。
と言うよりも、過去問が出来なければ合格できませんし、過去問をマスターすることは大変です。
過去問は直近の予備試験の問題と司法試験の問題から遡って勉強すると良いでしょう。全てマスターできたと言う人は、旧司法試験の問題にまで遡りましょう。
試験に出題される範囲や、考え方、問題の読み方、答え方について、一定の法則を見いだせると思います。
予備試験・司法試験の勉強とは、
「論文式試験の過去問をマスターすること」
「短答式試験の過去問をマスターすること」
この2つだと理解しましょう。予備校の講義を聞くことや、テキストを読み込むことは予備試験・司法試験の勉強ではありません。
⑶合格者にアドバイスしてもらえる機会を持つ
上述のように、論文答案を作成し、過去問を解くことが受験勉強となるのですが、その過程において様々な疑問が出てきます。
合格者はどのように考えているのか?ということは重要なので、質問できる機会を持つことが重要です。
また、勉強の進捗状況や方向性についても、第三者の立場から合格者にアドバイスをしてもらえる環境づくりをしておくとベストです。
独学受験に超おすすめの教材・参考書

予備試験と司法試験を「独学受験」する場合、学習テキストの費用が必要です。完全に独学受験する場合、テキスト代は合格までに最低10万円ほどは必要になると思います。
学習テキスト教材は、必要最小限にしないと、予備校に通った方が受験勉強の費用が安いということにもなりかねません。学習テキスト教材を購入するときはよく吟味するようにしましょう。
❶短期合格者の合理的な思考法・学習法
予備試験と司法試験の「短期若手合格者」の合理的な学習法と、その思考法を学ぶことはとても重要なことです。
実際の論文試験の答案を書くときの思考法やテクニックが書いてあることもあります。
予備校HPにも短期合格者のノウハウがぎっしりと凝縮されてますし、本からも短期合格の秘訣を学び取ることが可能です。
<参考になる本>
- 読み解く合格思考シリーズ(辰巳法律研究所)
- 図解 東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法
- 司法試験予備試験に独学合格する方法(資格スクエア、中央経済社)
❷コンパクトで簡明なテキスト
独学受験する場合は、学習テキストは自分で買い揃える必要がありますが、まずは科目全体をコンパクトに解説してくれる入門書を読むと良いでしょう。
隙間時間を有効活用するために、安価なオンライン講座を利用したい人は「スタディング」の予備試験・司法試験対策講座を受講すると良いと思います。
スタディングは講座費用がとても安いし、合格実績が上がっているため、社会人など独学学習する人から評価が高くなっています。
憲法 | 憲法入門 (伊藤正己 有斐閣双書) |
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行政法 | 行政法(有斐閣ストゥディア、野呂充など) |
民法 | スタートライン民法総論(池田真郎 日本評論社) 物権法(日評ベーシックシリーズ)(日本評論社) 担保物権法(日評ベーシックシリーズ)(日本評論社) スタートライン債権法(日本評論社) |
商法 | 現代商法入門(有斐閣アルマBasic 有斐閣) |
民事訴訟法 | コンパクト版 基礎からわかる民事訴訟法(商事法務) |
刑法 | 入門刑法学・各論(法学教室ライブラリィ)(有斐閣) |
刑事訴訟法 | コンパクト刑事訴訟法(コンパクト法学ライブラリ)(新世社) |
倒産法 | 倒産処理法入門(山本和彦・有斐閣) |
経済法 | 独占禁止法と競争政策(有斐閣) |
知的財産法 | 入門知的財産法(有斐閣) |
労働法 | 労働法(有斐閣) |
環境法 | 環境法(弘文堂) |
国際法 | 国際法(東京大学出版会) 国際公法(伊藤真実務法律基礎講座 7) |
法律実務科目 | 完全講義 民事裁判実務の基礎[入門編]民事法研究会 刑事実務基礎(弘文堂) |
オンライン | スタディング予備試験・司法試験対策講座 |
❸判例集
予備校テキストや入門書にも基本判例が掲載されていますが、記載がコンパクトで分かりずらかったり、詳細すぎてポイントを掴みづらい記載もあります。
基本判例について、その理解を正確に深める必要があるときに下記の判例集を読み込みましょう。
判例百選 | それぞれの法律について出版されています(有斐閣) |
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重要判例解説 | 毎年度、1年間の重要判例が解説されています。 |
❹問題集・過去問集
入門段階のインプットが終わった後にアウトプットするための素材です。
短答式試験・過去問 |
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論文式試験・過去問 |
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❺基本書、参考書
各法律の基本書は、予備校講座を利用すれば購入する必要はありません。
しかし、予備試験を独学受験する場合には、予備試験対策をする上で必要最小限の一冊の本を購入しておきましょう。
色々と難しそうな基本書を揃えたくなる気持ちは分かりますが、予備試験合格を考えた場合には、不要です。特に短期合格を目指す場合には必要悪となるので注意しましょう。
参考書 | 「伊藤真の試験対策講座シリーズ」弘文堂 |
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❻短答式試験対策
LEC | 司法試験&予備試験 完全整理択一六法シリーズ |
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❼論文式試験対策:論証集
過去問の問題集や演習資料は、過去の試験問題文と参考答案を用意しておけばそれで足ります。
加えて、論証集を手元に置いて、使いこなせるようにマスターしておくことが重要です。
論証集を使いながら、予備校の答案練習会を利用して、たくさん答案を書く機会を作り、添削もしてもらえる機会を作ってください。
アガルート | 司法試験・予備試験 合格論証集(各法律、アガルート) |
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辰巳法律研究所 | 趣旨・規範ハンドブック |
❽論文答案作成の機会
合格するために一番重要なことは、論文答案作成の練習機会を多く持つことです。
書き方、考え方の練習は非常に重要です。これこそが司法試験の勉強なので、そこのところをもう一度確認してください。
アウトプット型の論文答案の練習をする過程において、短答式試験で必要となる知識も着実に身につきます。短答対策としても論文の答案を書くことが生きてきます。
アガルート |
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資格スクエア |
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独学で予備試験・司法試験合格の秘訣

合格の秘訣⑴ 強い覚悟
予備試験・司法試験に合格するために、一番重要なことは「絶対合格する」という強い覚悟です。
独学受験をしようと、予備校に通おうと、予備試験・司法試験に合格する秘訣は変わりません。
「絶対に絶対に合格する」という強い覚悟です。
結局、予備試験そして司法試験を受験する際には、
完全な独学(本と問題集だけ購入して、自習して合格を目指すこと)スタイルで合格することはできません。
独学で合格するということは、
まずは自学自習で勉強することであり、予備校の授業をうまく利用するという視点を持つことです。
強い覚悟を持てたら、
「全身全霊で勉強する」ことです。できない理由はいりません。どうやったらできるのか、ということに意識を集中させましょう。
今までの自分の限界を超えた努力をすることが重要です。予備試験・司法試験は他の受験生との競争試験ではありません。日々自分に打ち勝ち勉強できているか?ということが試されてます。
強い覚悟を持つことまでは誰でもできます。そこから「合格する方法論」を実践できているかということが試されています。
合格するという強い覚悟を持ち、何があっても諦めないことが大切なのです。
合格の秘訣⑵ 自己管理
予備試験と司法試験に、
独学受験で成功するには「自己管理」が非常に重要です。「自己コントロール」を徹底しなくてはいけません。
具体的には、
- 学習計画立て
→目標設定やスケジュール管理を行い、効果的な学習計画を立てる - 時間管理
→学習時間や休息時間を適切に配分し、無駄な時間を減らす - 目標を明確にする
→明確な目標を立てて、その進捗を管理する
ということを意識的に実施してください。
合格の秘訣⑶ モチベーション維持
独学での受験勉強を継続させて、自己成長を図るにはモチベーションを維持させる生活環境を作らなくてはいけません。
具体的には、
- 達成可能な小刻みな目標設定
→少し低めの目標を具体的に設定し、達成感を得ましょう - 目標達成する度に自分へのご褒美を
→目標を達成する度に、自分に対するご褒美をあげましょう - ポジティブな環境
→自己肯定感を高めて維持できる環境を作りましょう。ネガティブな空気感は排除です - ストレス管理と休息
→睡眠をとり・食事をとり・リラックス環境を定期的にとりましょう - バランスの取れた生活リズム
→勉強と休息のバランスに気をつけましょう。集中が切れたら意識的に休むことです
予備試験(司法試験)に独学で立ち向かうからには、上記のモチベーション維持法を実践することです。
独学受験におすすめのオンライン予備校

- 忙しい合間をぬっての独学となる人
- 家族や世間の冷たい目にさらされながら孤独に戦っている人
- 学歴に不安のある人もいると思います。
予備試験を突破したあとは司法試験も待っています。
孤独な戦いですが、オンライン予備校を上手に利用しましょう。
ここではオンライン予備校について、
- 受講のしやすさ
- 講師
- 教材
- サポート体制
- 費用
という視点でチェックしていきます。
合格したい気持ちが強い今のタイミングで、まずは各予備校の情報を仕入れておきましょう!
資格スクエア | 短期合格を目標にするなら資格スクエアが良いでしょう。徹底して無駄のない効率的な勉強ができます。自学自習の理念に基づく教材システムは使えるし、論文答案の演習機会が沢山あります。質問の機会も設けられており、費用対効果の観点から、もっともオススメです。 |
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アガルート | 単発で講座を受講できるし、安価に受講しやすいところが良いところ。教材の質は良いです。若干高額になるものの、合格者から個別指導をもらえる機会も設けられています。 |
スタディング | 初学者向けのオンライン講義が充実しています。基本を低価格で学べる点で高評価を得ています。初学者が勉強を始めるときに利用しやすいと思います。 |
予備校の授業を受け身の姿勢で受講するのではなく、
・短期合格者に質問する
・論文答案を書いて添削してもらう
など、予備校をうまく活用しましょう。
