既卒者が就活または転職活動する際に、困ることが多いのが「職務経歴書」の書き方です。
職歴を書くことができないために、就職を諦めてしまう人がいますが、その段階で諦めてしまうには早すぎます。
まずは、こちらの記事を読んで下さい。
目次
職務経歴書とは
職務経歴書とは、履歴書だけでは読み取れない、応募者の過去の職務経験を、応募者本人から自己申告してもらう書類です。
職務経歴書は、採用活動にあたり、履歴書と並んで最も重要となる唯一無二の書類です。
既卒の方は、履歴書の他に職務経歴書の提出が求められることがほとんどです。
履歴書と職務経歴書の違いは?
履歴書 | 応募者の総合的な情報を記載した書面 |
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職務経歴書 | 履歴書のうち「職務経験」の詳細を記載した書面 |
職務経歴書は、企業の募集要項と、応募者の職務経験が合致しているか判定するために使われますが、
書類選考においては、それだけでなく、応募者のことをよりよく知るための資料として広く使われています。
職務経歴書は書類選考に通過するために、非常に重要な書類です。
書くのが初めての人は勿論のこと、職務経歴書を書いた経験がある人でも、企業側着目しているポイントを理解していない人は多いと思います。
ポイントをしっかりと確認しておきましょう。
職歴なし既卒者向けが、書類選考に通過するための書き方の技術をnoteにまとめてみました。
職歴なし既卒者⇒職務経歴書のフォーマットは?
職務経歴書の書き方は基本的に自由です。「こうでなければいけない」という決まりきった書式はありません。
職務経歴書のフォーマットも自由であり、決まった形式はないのですが、一般的には、①編年体形式、②逆編年体形式、②キャリア形式の3つがあります。それぞれの特徴は次の通りです。
①編年体形式 | 履歴書の学歴・職歴欄と同じく、時系列で職務経験を記載 |
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②逆編年体形式 | 編年体形式とは反対に、時系列を遡って最新の仕事内容から記載していく形式 |
②キャリア形式 | 時系列ではなく、職務経験をプロジェクト単位でまとめていく形式 |
職歴なし既卒者の場合、①編年体形式で書くことをおススメします。
①編年体形式は、履歴書と同様、時系列順に自分の職務経験を記載していく形式なので、これまでどのように職歴を形成してきたのかを分かり易く表現できます。
採用担当者としても、履歴書と合わせて確認しやすく、採用担当者も読みやすいのです。
②逆編年体形式は、履歴書の学歴・職歴の記載とは順序が逆になるので読みづらいです。社会人経験が長い方であれば、直近の職務スキルをアピールしやすいのですが、職歴がない方の場合はこのフォーマットはお勧めできません。
③キャリア形式も、職務実績がある人向けのフォーマットなので、職歴がない方が利用することはお勧めできません。
職歴なし既卒者⇒職務経歴書は自由
職務経歴書には、決まりきった記載ルールはありませんが、PCを使って書きましょう。
エクセル形式でもワード形式でも、どちらでも良いのですが、職歴なし既卒者の方の場合、ワード形式で記載するのが良いと思います。少しでも多くの文字を記載するようにしましょう。
A4サイズで2枚以内にまとめ切ると、採用担当者も読みやすいのでお勧めです。
もう一度チェック⇒職歴なし既卒者が困ることは?
職歴なし既卒者の場合、職務経験がない(少ない)ので、「記載することがない」ということで、書類提出にあたり困ってしまうことが多い実情があります。
履歴書の場合には、職歴以外にも記載事項が多いのですが、正面から職歴の記載が求められる職務経歴書を書く際には、採用担当者の立場に立って書くことを考えていく必要があります。
職務経歴書は白紙で提出してもいいのか?
「履歴書の書き方」のページでも記載していますが、確かに多くの企業では職歴がない既卒者を採用することは考えていません。
しかし、企業が10社あれば、そのうち2社程は職歴がない既卒者でも「採用しても良い」と考えています。
職歴なしの既卒者が、募集に応募してくる場合、「職務経歴書を記載することができない」ということは、採用担当者も理解しているのです。
でも、それでも何かしら募集している職種の仕事を遂行できることを申請してもらう必要があるのです。
採用担当者が「職歴がない方」を採用してあげようと考えていたとしても、業務に支障が生じないことを示す客観的なエビデンスが必要なのです。
採用担当者も会社員である以上、会社に対して「その人を採用判断したことの合理的理由」を説明する義務があるのです。
あなたは人事担当者と採用担当者に対して、職務経歴書(業務に支障が生じないことを示す客観的なエビデンス)を提供するために、あなたが募集要項に合致する人材であることを提出書類に記載する必要があるのです。
職務経歴書⇒人事・採用担当者がみる視点・ポイント
人事担当者 | 採用担当者が作成した募集要項に合致する(と思われる)人を、履歴書と職務経歴書に記載される文字から、形式的に判断する |
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採用担当者 | 採用担当部署の責任者。 採用者を決定する実質的権限を持つ。 |
人事担当者が確認するポイント
まずは人事担当者の役割を確認してください。
人事担当者には採用権限はありません。
人事担当者は、エージェントから送られてくる応募書の提出書類を読んで、採用部署が欲している人物に合致するか?という形式判断をしています。
人事担当者の目に止まらなければ、書類選考に落ちてしまいます。
だから、人事担当者はどのような方法で応募書の提出書類(職務経歴書を含む)をチェックしているのか?ということを知っておかなければなりません。
職歴なし既卒者向けが、書類選考に通過するための書き方の技術をnoteにまとめてみました。
人事担当者がどのような視点で職務経歴書を確認しているのか。詳細なお話はnoteで確認してください。
採用担当者が確認するポイント
人事担当者が書類選考を通過させると、次に採用担当者に書類選考に移ります。
採用担当者が、「職歴なし既卒者」を採用しないと考えている場合には、この時点の書類選考に落ちてしまいます。
しかし、採用担当者が「職歴なし既卒者」でも採用していいと考えている場合には、職務経歴書を熟読して、書類審査に合格させるかどうかを考えます。
最近の採用担当者の中には、難関試験の受験経験がある人や、大学院で学んだ人、高卒の人など色々おりますから、「職歴なし」の方にも優秀な人がいることを理解しているケースもあるのです。
20%前後の確率で、職歴なし既卒者の場合にも、面接試験に進ませてもらえるチャンスが貰えると考えておいて良いでしょう。
しかし、採用担当者が「この人と面接してみたい」と考えた場合でも、面接に進ませる理由を会社に説明できなければなりません(業務として実施するため、合理的理由を会社に説明する必要があります。特に採用内定する場合には、職務経歴書の内容を含めて、合格させる理由を説明する必要があるのです)。
ですから、応募する者としても、職務経歴書には、自分が採用することが合理的な理由をしっかりと記載する必要があります。
職歴なし既卒者向けが、書類選考に通過するための書き方の技術をnoteにまとめてみました。
採用担当者がどのような視点で職務経歴書を確認しているのか。詳細なお話はnoteを読んでください。
履歴書 | 採用担当者が教える「履歴書」の書き方の技術⇒ |
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職務経歴書 | 採用担当者が教える「職務経歴書」の書き方の技術⇒ |
面接 | 採用担当者が教える「面接」の受け方の技術⇒ |