書類選考の通過率は悪くないけれど、面接で落とされてしまう人に向けて書こうと思います。
私も面接試験の前は緊張してしまい、上手く話すことができない時期がありました。
しかし、現在、面接官の立場になってよく解ることがあります。
面接官が観察しているポイント、合格するポイントというものは確かに存在するのです。
転職回数も5社を上回る。面接を受けた回数は100社以上。
現在は大手金融機関に在職し、採用業務(面接官)にも従事している。
目次
面接で落とされる理由(就職・転職活動)
面接に落とされるには理由があります。
確かに、正しい面接対策をしていたとしても、企業の社風や採用担当者との相性といった理由で面接に落ちることはあります。
しかし、3社受験して1社も内定を取れない状況(内定確率が低い)であれば、正しい面接対処法を実践できていないと理解すべきでしょう。
面接に落ちてしまう人には、必ず理由があります。
その理由に正面から立ち向かわない限り、不合格のスパイラルから逃れることは困難だと考えてください。
面接で落ちる理由❶ 自己紹介の仕方に誤りがある
面接当日のことを思い起こしてみましょう。
面接で一番最初に貴方がすることは「自己紹介」ではないでしょうか。
必ず実施される「自己紹介」は事前準備できる訳ですが、正しい準備が出来ている人は少数派であると実感しています。
実は自己紹介で話すことには合格する黄金法則があります。
正しい自己紹介の準備と実践が出来ないと、面接で合格点を取ることは困難です。
自己紹介の法則は、出来ている人は当たり前に出来ているけれど、落ちる人は皆さん出来ていないことです。
私が主催している実践会においてもお話ししていきますし、練習の場も設けています。
悩み探し求めていくうちに、面接の極意を極めることができるでしょう。
面接で落ちる理由❷ 提出資料の記載内容に疑念を持たれる
上記❶の自己紹介と、後々関連してくるのですが、提出資料の記載内容に疑念を持たれてしまうと、面接はその時点で不合格になってしまいます。
採用者は貴方の提出書類である履歴書(と職務経歴書)をみて、一度合格審査をしている訳です。
しかし、面接の場面において口頭で提出資料の内容を質問してみて、面接官に
「なんだか書類の記載内容と、実際の返答にはギャップがあるなあ…」
と感じられてしまうと、確実に採用面接では不合格となります。
提出書類に「嘘」を書く人はいないと思いますが、提出書類の文字から連想するイメージと、実際の人物像に乖離があると、面接官は必ずその人物を不合格とします。
面接官に疑念を持たれない為には、面接に突破する技術を身につけなくてはいけません。
面接で落ちる理由❸ 募集職種とのマッチング
書類審査を通過させたものの、面接官は、貴方が当社業務にマッチングするのか?という不安を抱いています。
人格的に、また職務経験的に、一緒に働く人が納得安心できるか?という心配です。
面接官は、貴方の人柄や職務経験(経験がない場合にはポテンシャルの有無)を確かめる為に、実際の業務に即した質問を繰り返してくるはずです。
質問のネタとなるのは、相手が提出した書類(履歴書・職務経歴書)です。
ネタとなる提出書類の他にも、実際の当社実務において問題となっている事例などをベースとした質問もしてくることでしょう。
その質疑の中で、貴方が当社がイメージする経験を有しているのか?性格や雰囲気は当社にマッチングするのか?ということを確認しているのです。
提出書類をネタ元とする質問については、貴方は準備できると思います。
しかし、実際の当社実務において問題となっている事例などをベースとした質問に対しては、準備することが難しいはずです。
面接練習をしてくれるエージェントも存在します。
面接はノウハウを理解して、実践練習を積み技術を身に着けることで突破できます。
面接で落ちる理由❹ 意欲が感じられない
以外かと思われるかもしれませんが、不合格になる理由として結構多いのが「意欲の欠如」です。
採用してもいいかな、と思うのだけど、本当に内定出したら当社に来てくれるのかな…
本当に来てくれるのかな?と不安になってしまう人は確かに存在します。
会社は面接官は社内の要職に携わっている方が順次実施していく訳ですが、やる気がない人に合格点を出してしまい、その人を次の面接官(大抵、その面接官の上司)に上げてしまうと、その面接官には「なんでこんなやる気がない人を?」という評価が下ってしまいます。
だから面接官も意欲が弱い人には容易に合格点を出してあげることができないのです(実際のところ、内定を出した後に辞退する人も一定数存在しています)
意欲を見せる為には、第三者に模擬面接してもらう必要があります。
就職・転職エージェントに相談すると、面接のポイントを教えてくれるはずです(教えてくれない人は貴方にとって良くないエージェントです)。
場合によっては、面接の練習もしてくれるので、色々な複数の転職サイトに登録して、良いエージェントとの出会いを探してください。
私も面接対策を実施しているので、必要に応じてご利用ください。
失敗しない面接対策(就職・転職活動)
面接の技術① 履歴書と職務経歴書を説明し尽くす
面接官も人間ですし、就活・転職の大変さはわかっているので、貴方の粗探しをする人はいないと思われます。
しかし、仕事である以上、募集職種の業務を確実に実行してくれる人を探していることに間違いはありません。
募集職種において想定している人物像があり、その人物像に適合している人物を書類審査(履歴書・職務経歴書)に合格させて面接を実施しているわけです。
ですから、書類審査をパスした履歴書と職務経歴書の内容に、嘘偽りがないことを面接官に納得させる必要があります。
先ほども申し上げましたが、面接では最初に「自己紹介」の時間があります。
この自己紹介タイムを有効活用するようにしましょう。
自己紹介タイムでは、書類審査をパスした履歴書と職務経歴書の内容を、説明することに心がけましょう。
面接官に履歴書と職務経歴書の内容の理解を深めてもらうことです。
この自己紹介の仕方については、非常に重要なので、後ほどお話ししたいと思います。
面接では、履歴書(と職務経歴書)の内容について、しっかりと説明することで、面接官に「?」という疑問・不安を抱かせないように話していきましょう。
既に評価されている提出資料の内容を十分に説明することで、面接官に「なるほど」と思わせ続けることが大事なのです。
面接の技術② 面接では自己紹介に終始
面接は貴方自身のことを採用担当者(面接官)知ってもらうための時間です。しかもその時間は非常に短くて長くても1時間ほどの時間しかもらうことができないはず。
だから、面接では貴方が主体的に自分の言葉で語り尽くす時間を増やすことが大事です。
自己紹介の時間は40分程。面接官から受ける質問は20分程。というイメージで面接に臨むことが理想的な時間配分です。
面接官の質問を履歴書(と職務経歴書)に限定させて、自分が自信を持って話せる内容をいかに話し続けることができるか、ということが重要です。
面接の技術③ 面接で履歴書と職務経歴書を読み上げる
面接で話す内容は、事前準備してある資料を「読む」ことがポイントになります。
「貴方自身が十分に準備した資料を」
「貴方自身が読みながら話すこと」
「相手も貴方の話を読みながら理解できること」
面接が始まると、面接官は必ず「では、最初に自己紹介をしてください」というはずです。
面接では必ずと言っていいほど、貴方に面接をリードするボールが投げられるのですから、ボールを受け取った瞬間から、そのボールを離さないように。
提出済みの資料を手にとって読み上げさえすればいい!と思えるだけで、安心して面接に望むことができます。
面接の技術④ 面接官の質問も自己紹介から
面接官の質問も、自己紹介の内容とさせるように意識し、誘導していきましょう。
面接官は貴方のことをよく知りませんから、貴方に寄り添った質問をすることは困難です。意図せずに、貴方にとっては予期せぬ突拍子のない質問をしてしまいがちです。
しかし予想外の質問をされてしまうと、貴方も回答に戸惑ってしまうことが多いはず。すると、面接結果は不合格の推定が働いてしまいます。
面接官の意識を自己紹介の手元で資料である提出済みの資料(履歴書・職務経歴書)に集中させて、提出資料の中から、事前に準備してある答えを自信を持ってすることが重要です。
書類提出に良好なアドバイスをくれるエージェントとの出会いは貴方の将来を左右します。納得いくまで、転職サイトに登録して、エージェントを探してみましょう。
私が主催している実践会においても、履歴書と職務経歴書の指導をしているので利用してみてください。
それでも面接で落とされる人の特徴
面接で落とされる人は、あまり他人のアドバイスを聞かない人が多いように見受けます。
自分のことは他人がよく見えるものです。自分のことを自分で客観視できる人はいません。
出来ることならば、面接(と書類審査)の視点で貴方のことを客観視してくれる人にアドバイスを求めるようにしましょう。
就職・転職エージェントの人であれば、無料で貴方にアドバイスをくれるので、積極的に利用して欲しいのですが、エージェントも人によって「善し悪し」があります。
オススメなのは、複数のエージェントに登録して、複数のエージェントからアドバイスをもらうことです。
たった1人で良いので、この人ならば信頼できる!というエージェントを探し続けてみましょう。
履歴書 | 採用担当者が教える「履歴書」の書き方の技術⇒ |
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