就職活動を行う上で、もっとも大事なことがたった一つあります。
ついつい忘れがちなことだし、面倒臭くなりがちなことです。
頭では解っていながら、なかなか実践できないことでもあります。
だから敢えて、注意喚起をしたいのです。
目次
就職活動をする際に大事なこと
就職活動をする上で大事なことが3つあります。それは、
- 人に沢山会うこと
- 人と沢山話すこと
- 自分のことを集約して解りやすく表現すること(自己アピールできること)。
この3つの中でも、一番大事なことは、①人に会うことです。
人に会わなければ人と話すことができないし、自分のことを伝えることができません。
だから人に会うこと。積極的に自分から人に会いに行くことが大事になります。
人に会い続けて行く中で「気がついたら内定が出ていた」
そんな感覚を持つ人が多いのではないでしょうか。
だから就職活動とは「とにかく人に会うこと」と言い換えても良いと思うのです。
就活の情報収集するために「人に会う」は大事
僕の時代は、就職活動は大学三年生の秋(8月頃)から本格的に始まりました。
就職活動には幾つかのプロセスがありますが、最初にすることは情報収集です。
- 身近な先輩や知り合いから就職活動の体験談を聞くこと
- 業界研究をすること
- 会社研究をすること
就職活動とは、まずは情報収集することから始まるのです。
情報収集するために、インターネットを見たり、本や資料を読んだりするのですが、何だかよく解らない、イメージが出来ないことでしょう。
だから就職活動の話をするために、とにかく誰か人の話を聞くことが一番大事なことになります。
僕の場合には、就職活動には無頓着でした。「ま、なんとかなるでしょ」っと、ノホホンとしていたのです。
でも僕の周りの友人たちは、就活に一生懸命だったのです。
同じ部活の仲間や、周囲の同級生やら、ゼミの仲間たちが、就活情報をくれました。
誘われる形で、色々な会社の方や、先輩方からお話を聞く機会があったのです。
色々な業界の方達から、就活のポイントや、業界の話やら、会社の話を聞くことができました。
今思うと、この「人に会う」というスタートダッシュが大事だったと思います。
僕も就活の情報収集ということで、先輩方から話しを聞く機会がありましたが、正直な話、就職活動をしている実感はありませんでした。
体育会の部活動をしていたので、練習やら試合で忙しく毎日を過ごしていたのです。
練習の合間に、昼や夜に誰かに誘ってもらって、一緒にご飯を食べるだけという感じだったのです。
僕は、知らない人と一緒に話すことが苦手でしたし(今でも得意ではありません)、
自分のことを話すことが好きでもないし、むしろ不得意だったのです。
だから「就職に繋がるかもしれないから大事なこと」と頭では解っていながらも、知らない人たちと会合を持つことがとっても億劫だったことを覚えています。
就活エントリーのために「人に会う」は大事
就活エントリーの仕方
就職活動の情報収集をした後は、就活エントリーの段階に入ります。
就活エントリーとは、
- エントリーシートを提出する
- 就職説明会に出席する
ということをイメージする人が多いかもしれません。
確かにそのような正規ルートで就活エントリーを勝ち取る人も多いのだと思いますが、
実際のところ、成功する就活エントリーは人づてでされることが多いと思うのです。
就活エントリーは「人づて」で
就活エントリーは人づてで
多くの内定者は人づてに話が進んで行くことが多いことでしょう。
情報収集のために人に会うことの重要性をお話ししましたが、実際のところ、その段階から面接が始まっていると考えた方が良いのかな?とも思うのです。
「あ、この学生いいなあ」と思ったら、良い評価が知らぬ間に会社に報告されています。
自分から働きかけなくても、会社の方から面接に呼んでくれて面接が始まる(就活エントリーがされる)ことが多いと思います。
気負うことはありません。
たくさん人に会いましょう。
人との会合を積み重ねて行くに連れて、会社の人とのランチやら食事会に呼ばれる機会が増えてきます。
昼間のビジネスタイムに「会社の会議室」やら、「会社近くの喫茶店」に呼ばれる機会も増えてきます。
人に会い続けて行く中で、少しづつ少しづつ、事実上の選考が進むことが多いと考えておくと良いでしょう。
時代が変わっても、人づてで就職活動は進んで行く流れに大きな違いはないはずです。
僕の就活エントリー
僕の場合は、金融機関には興味がなかったので、商社とメーカー、損保業界、通信業界に絞って、大学の先輩、部活の先輩、ゼミの先輩に会っていのですが、
その会った先輩たちが会社にエントリーしてくれたのでしょう。
気づいていたら会社に呼ばれて面接が始まっていました(就活エントリーがされていた)。
ホームページや、メールや、書類送付する方法でも、幾つかの会社に興味がある旨の意思表示をしていたのですが、これらの方法では会社の面接に呼ばれることはありませんでした。
僕の場合には、三菱商事、住友商事、JAL、国際石油開発、出光石油、昭和シェル石油、KDDI、AU、三井住友海上、キリンビールという会社にエントリーされていました。
僕の場合は、同級生たちと比べて人(主に大学の先輩)と会う機会や会う人数が少なかったので、エントリーされた会社は非常に少なかったのです。
周りの同級生たちと比べると、ぼ〜っとしていたので、就職活動は後手後手になっていました。
就職活動に熱中する友人達からは、「やばいんじゃない?」「もっと就職活動したら?」とか言われている状況でした。
高校時代と大学時代、勉強をしていなかった僕は英語が苦手だったので、外資企業の人とは会いませんでした。
銀行はなんとなく嫌だったので、銀行業界の人とは会いませんでした。
今思うと、最初から業界や会社の間口を狭めることなく、もっと多くの人に会っていれば可能性はもっと広がったなあ〜と思っています。
僕の場合、サントリーという会社が好きだったのです。「やってみなはれ」精神のサントリーの社風が会っているのかな〜と思っていたのです。
僕は、サントリーとは書類とメールのやり取りをなんども重ねたのですが、サントリーの会社の人と会うことはしなかったのです。
書類のやり取りで満足してしまっていた。
結果としては、サントリーとは書類・メールのやり取りで終わってしまい、面接に呼ばれることがなかったのです。やはり人に会うことが大事だと思います。
第一志望の会社であれば、複数の人に会うこと
また、人気企業であればあるほど、会社に人に会うことは非常に重要になります。
就活エントリーされる為に大事なことは「その会社の人間に何人に会ったか?!」という人数勝負になります。
会社側としても、会社の人間の多くが評価した人間であれば、安心して選考を進めることができるのですから。
ある意味当たり前のことですね。
例えば三菱商事の場合、僕は1人の先輩にしか合わなかったのですが、後から気がついたところによると、5人6人と、多くのOBOGに会っている同級生が多くいたのです。
僕がOB訪問をした、たった1人の先輩からも、
先輩「で、うちの会社の人間、何人に会った?」
僕 「先輩だけ、先輩一人ですけど。。」
先輩「えっ、お前何やっているんだ!」
と怒られた記憶があります。
重ねて言いたいことは、就活エントリーするためには、なるべく多くの人(できれば先輩)に会うことが大事になります。
第一志望の会社であれば、同じ会社の人、複数人にも会うと就活エントリーされやすくなるのですから。
ちなみに当然のことながら、就活エントリーがされた後、会社に呼ばれたときにも、その会社の複数人の人に会って良い評価を得ておけば、面接を通過できる可能性が高まります。
僕は日本航空(JAL)においては、大学の先輩2人に会う機会がありました(タマタマではありました)。
その2人の先輩が僕のことを評価してくれていたようで、JALからは2回面接に呼んでもらえました!
つまり、2人分の面接機会が与えられたのです。
1回目の面接(集団面接でした)は、面接慣れしていなかったこともあり玉砕しました。見事に落ちた(2次面接に進むことが出来なかった)のですが、
続けて行われた別枠2回目の面接では、前回落ちた失敗点を反省して臨んだため、最終面接に進むことができたのです。
言いたいことは、複数人の会社の人に会うと、就活エントリーされやすくなるばかりか、会社によっては2回も面接を受けることができるかもしれない!ということです。
自己アピールポイントは何か?を理解するために「人に会う」が大事
就職活動においては「人に会うこと」が大事だと述べてきました。
就活エントリーされやすくなることの他にも、良い事は沢山あります。
そのうちの一つ。
「人と喋るうちに、自分の長所が見えてきます」
自己アピールはどのようにすればいいのだろう?という悩みは、就活生が共通して抱く悩みです。
自分のアピールポイントはどこにあるのか?自分ではなかなか解らないものです。
でも、就活で人に対して自分のことを話し続けていくうちに、皆が共通して関心をもつポイントがあります。
同じポイントで、
「えっ、それって凄いじゃん」
「それってどういうこと?」
と興味をもたれる箇所が見えてくることでしょう。
そこがあなたの強みであり、自己アピールポイントです。
自己アピールポイントが解ったら、自己アピールを掘り下げていくことができます。
どのように掘り下げていくべきか?という事は、また検討が必要ですが。
兎にも角にも自己アピールポイントがわかると、あなたの就活の武器を得たも同然です。
有利に就活を進めていくことができるでしょうし、内定に近づくことでしょう。
面接慣れするために「人に会う」は大事
人に会うことのメリットは、「自己アピールポイントが解る」ことに止まりません。
その他にも「面接慣れ」するという効果があります。
学生時代だと、社会人・会社の人と会う機会は少ないと思うので、会うだけで緊張してしまいがちです。
自分のことを話すことにも慣れていない人ばかりだと思います。
緊張して、慣れていない状態で、いきなり第一志望の面接に臨んでしまうと、必ずや失敗してしまうことでしょう。
頭でわかっていても、思った通りの行動はできない。それが自然なことです。
あらかじめなんども失敗して、何度も練習して、それで本番(第一志望の会社の面接)に挑むべきなのです。
友達に面接の練習を頼んだり、
大学の先生や、先輩にも面接官になってもらって練習することも大事です。
可能であれば、面接サービスを実施してくれるエージェントに面接の練習をしてもらうことも大事なことです。
第2志望の会社で面接の練習をすることも非常に大事なことです。
繰り返しますが、第一志望の面接に備えて、面接するために、多くの人に会って自分のことを話す練習をする事は非常に大切な事なのです。
【七転八起!】就職活動で大事なたった一つのこと!
とにかく、たくさんの人に会いましょう。
人に会うことで、人があなたの道を開いてくれると思います。
ある意味他力本願の思想に近いかもしれません。
人と話す事で、自分自身、何か気づくこともできます。
人と会い続けることで、きっと何かが始まるはずです。
会う相手は、企業の人、同級生、先輩、エージェントの人、誰でも良いでしょう。
ただひたすらに人に会うことです。
そこから何かが始まります。
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